旧年中の殴り書きを今のうちに消化


ステキな金縛り

香美@EXILE魂


殴り書きを
どうにか消化しないと
前へすすめないので







○ステキな金縛り





僕にとって
三谷監督の映画作品とは
ナウシカラピュタの幻想を追いかける宮崎ジブリアニメファンのように
最高に面白かった、三谷幸喜第1回監督作品の「ラヂオの時間」を越える作品待ちみたいなもので
三谷監督の新作が発表される度に
どんどん大きくふくらんでいく期待

鑑賞後、それ以上のがっかり
の繰り返し




僕は
ラヂオの時間」の
ものすごく馬鹿馬鹿しいことを
おおまじめにやることで
“自然と笑える”
あの雰囲気が好きなので



あからさまに
笑いをとろうとするその後の作品達は僕の好みではなく


そもそも
三谷幸喜は舞台の人だから当たり前だと思うし
そういう精神が基本理念にあるってのは重々承知だし
そこが面白いんだけれど



“話の世界が狭い”
と思うので


それを逆手にとったような
やってることは狭いのに
言ってることは超スペクタクル!!


だから笑えるストーリーを
シンプルなセットでみせてくれた
ラヂオの時間
は素晴らしく




その後
三谷幸喜の名前が肥大するごとに
外装は超豪華
なのに
話は超ミニマム
というちぐはぐ観が
僕の中で昇華しきれない
っていうか
それが三谷作品の良さなのは重々承知なんですが
あの古き良きアメリカ映画みたいなセットが
僕にはどうしても嘘くさくって
好きになれないのです




だけど
ラヂオの時間よりも第2作「みんなの家」の方が笑えると思うし
オールスターキャストを一人も無駄にすることなく描いた第3作「有頂天ホテル

第4作「ザ・マジックアワー」のように上品でセンスのあるコメディ
三谷幸喜にしか描けないと思う




んだけど
僕の求めているものとは違う!








僕が三谷幸喜作品に求めるのは
三谷幸喜の“笑い”ではなく、“ストーリー”であり
今回は
三谷幸喜×法廷モノで


三谷幸喜の法廷モノと言ったら
12人の優しい日本人
古畑任三郎の第2シリーズ第1話(犯人・明石家さんま
役所広司主演「合い言葉は勇気」

鉄板
であり
しかも
僕の一番好きな三谷幸喜作品は「合い言葉は勇気」であり
「合い言葉は勇気」の何が素晴らしいかと言ったら
無茶な設定(売れない役者が弁護士になりすまして活躍する)を
あり得るようにするために用意されたディテールの積み重ねであり
偽物弁護士(役所広司)×本物(津川雅彦)の台詞の応酬であり
そんな“物語”がたくさん詰まった中にある
“笑い(おまけ程度に)”
なのです





だから
今回の映画は
証人の幽霊を裁判所に連れてくる
という“無茶”をどうするのか
ってのと
ドラマ「カバチタレ!」でもみせた深津絵里の法律用語の応酬
中井貴一との舌戦

期待したのですが




(このあとかなりネタバレ、注意)



前半のキモである
幽霊を証人にすると言う深津絵里の、阿部寛への説得のシーンで
すっ飛ばしすぎてる
と思い
中盤、ミュージカル風の深津絵里西田敏行の戯れシーンで大丈夫か
と思い
幽霊である西田敏行を具現化しようと現れる科学装置の出現

後半の陰陽師退治、
幽霊裁判が幽霊によって解決
という
あまりの非現実的描写

三谷幸喜ってファンタジー書く人じゃない

かなりげんなりしました




今まで、どんなファンタジーだって
あり得るようにみせてくれた三谷幸喜なのに
あり得るようにみせるための
“ディテールの積み重ね”より
それをすっ飛ばして笑いに走るから
肝心の“物語”がおざなりになっているんだもの




同じファンタジー設定でも
どんな辻褄をも乗り越えていく
宮藤官九郎ほど勢いとかテンポはないし
勢いでぶっ飛ばすだけの
笑いの“ノリ”がそもそも違うし(三谷幸喜の笑いって上品な気がするから)



それを“笑う”ためには
その辻褄合わせの“ディテール”が
“僕には”必要なわけで、、、




あと
冒頭、肝心の“事件”シーンが
古き良きアメリカ映画しすぎていて
嘘くさすぎ








文句言いまくりですが
ここへ来てやっと
話の世界がすこし広がり(ちゃんとロケしてたし)
今まで以上に映画っぽく
個室にキュウキュウに押し込められてて窮屈だったようなのが
すこし解放されて見易くなり



前々回(高音が出ないYOU)、前回(セクシーぶった深津絵里)と
かなり意識しまくりでバタ臭かった洋っぽい劇中歌が
今回は
深っちゃんのかわいらしい歌声と絶妙にマッチし、素晴らしく
前回、ダサいフォントばかりに気をとられて
ちっとも面白くなかったエンドロールが
今回はダサいフォントはそのままだけど、とっても微笑ましいエンドロールになっており
終わりよければ全て良し的映画に仕上がっております






そして
生瀬




あの生瀬の衝撃たるや
生瀬後遺症みたいなもんで
生瀬の顔みただけで笑えてきます

それを三谷幸喜が完全にモノにしたとも
それ頼みとも言える
スペシャルドラマ「ステキな隠し撮り」は
映画を観た人限定でしか
面白くなかった
(生瀬を使ったあの縦軸はズルい)
(実際問題、映画鑑賞後の僕も全体の“面白さ”でいったらかなり微妙ですが、生瀬の破壊力だけは健在で面白かったです)
超贅沢な番宣ドラマでした








○香美@EXILE魂(12月11日・TBS)





僕がなぜ、一ミクロンも触手が動かない
「EXILE魂」なる番組を
観たかっつったら
久々の香美もそうだけれど
クリスマスキャロルの頃には」by香美×稲垣潤一という今さらコラボを
2年越しで観れる
ってのを期待して
だと言うのに



この2人を呼んでおいて
クリスマスキャロルの頃には

単独、潤一バージョンのみ
ってどういうことですか



しかも
えぐざいるさん

2人をゲストに呼んでおいて
お目当ての
クリスマスキャロルのデュエット秘話的なものも引き出してくれないどころか
2人に歌わすだけ歌わして
30分以上何の話も聞いてはくれないし
えぐざいるさんたちが
勝手に気持ち良く歌い上げるクリスマスソングを
2人に聞かせるだけに終始
途中はさまれる
えぐざいるさんのクリスマスやんちゃエピソード

クリスマスソングランキングのでたらめさ(80年代クリスマスソングベスト5の紹介で、5位ジョン・レノン・4位新田恵利←冬のオペラグラス)とか
唯一聞き出した香美エピソードが
もう何回か聞き散らかした
ロマンスの神様」で「ロマンス御殿」を建てたの(ムフン、はあと)
という
香美テッパンのネタを
えぐざいるさんボーカルの垢抜けない方が
自らの“エグザイル御殿話”でかぶせて潰す
という
まさかのMCっぷり





しかし
そんな、えぐざいるさんに何の興味もへったくれもない僕にとって
愚番組で
ただのアイドル番組としか思えなかった「EXILE魂」でしたが



香美の“高音サイボーグ”の“進化過程”だけは観ることが出来たので
えぐざいるさんご馳走さん!!!





香美が今回やっぱりね

歌い上げた「ロマンスの神様
♪勇気と愛が世界を救う〜(必殺歌詞)

出だし部分が
高音部分を強化するあまり
低すぎて声が出ない
というまさかの事態



「ロマンス〜」の最高音部分のサビは
余裕ありまくりで、持て余しまくっていただけに
現在の高音サイボーグ香美的には
ロマンスの神様」は
キーが低すぎて歌えないんじゃないか



誰だって
のどだって
老化するのに
人間の進化に逆らうように
化け物のように進化する香美は
やっぱり高音サイボーグ!!




若干、顔面も進化しているように思いますが
香美には底知れない深みがあるので
まだまだ見逃せない