ラッキーセブン ♯1






映像は往年の月9クオリティ
なのに
中身は最近のどうしようもない月9くおりてぃ〜




ただ
これまで
“新しさ”を模索したり
“原点回帰”に躍起になって失敗していった近年作の中
「アクションな月9」
という“新しさ”は開拓できたんじゃないか、、、



とは思うけれど
結局、監督が映画監督ってのが開拓した感に欠けるけれど、、、







脇の角野卓造
セットの雰囲気からし
木村拓哉「HERO」のような
映像的面白さと
コミカルで痛快な群像劇
をほんの少し期待させた冒頭20分だったというのに
予告の段階で“どういう経緯で?”と思った
後半の
マツジュン&瑛太の肉弾戦は
やっぱり結局“どういう経緯で?”だったし
いくらフジ的にアクションを推したいからっつったって
僕は探偵モノだと思ってたので
何の駆け引きもなく
対象者が見つかり
何の困難もなく
潜入捜査し

対象者捜索や潜入捜査のワクワク感が皆無のまま
見せ所の“マツジュン瑛太の肉弾戦”一直線!
しかも
あんな勝敗のわかりきった
物語の進行になんの影響も及ぼさない肉弾戦を延々と、、、




個人的に
勝敗はわかりきってるのに
物語に関係なく、何のトリックもなく、延々戦う、そういうの(ドラゴンボール的なの)が
そもそも苦手(っていうか嫌い)なので
早く物語進めよとイライラしました





イライラした挙げ句に
アクション目当て以外で観てた人用の物語(カジノ摘発)も
工夫の“く”の字も感じられない
お手軽捜査&いとも簡単に現場をキャッチ
とか
トホホの極み



アクションに興味のない僕みたいなのはどこを楽しめばよいのかと、、(ってあのアクションシーンだってさ、結局映像処理に工夫しただけで、迫力とかスピード感とか、さほどでもなかったように思うのだけど)










僕が、何に腹が立ったって
ここまでさんざん言ってりゃ
それは脚本であるのは間違いないんだけれど
脚本の中身って言うよりも、姿勢っていうの?
脚本に“自分”ってもんが感じられなかったのが腹立つわけ
今回と同じ新人脚本家でも
昨年のキングオブ月9「大切なことはすべて君が教えてくれた」だって
そこそこヒットの「私が恋愛できない理由」だって
異次元だったり、イマドキ女子のりありてぃーだったり
稚拙だろうが何だろうが
その“人”が見えた脚本だったのに




今回の月9は
シリーズ構成っていう意味不明な立場に監督も絡んでて仕方のないことなのかもしれないし
そもそもテレビドラマなんて全部そうなのかもだけれど


シチュエーションは他の人が考えて
それを“ただ”台詞でつないだ“だけ”
にしか見えない
ただそれだけの脚本




多分、今回なんて
ジャニーサイドとか菜々子サイドとか
アクションに長けた監督だからとか
並々ならぬ制約、、
っていうか
あの“肉弾戦”をやりたいがための話でしかなかったと思うのだけれど
それにしたって脚本の肉付けとか仕掛けとか、
そういう工夫なさすぎ



マツジュン
瑛太
大泉洋
菜々子
岡江久美子

ジャニーズ系
雰囲気系
バラエティ系
大スター系
(はなまる系)
と視聴者全方位型の
超が付くほどの一流が演じたことで
みんなそれぞれキャラクターとしては成立していたけれど


ストーリーやキャラに矛盾が生じてどうのこうのでツっこんだり笑ったりとか
台詞やシチュエーションがださすぎてしょっぺー!とか
そういう域にも達していない中身のなさ





すっからかんで
中身なさ過ぎなくせして
物語冒頭で菜々子がマツジュンに問うた台詞と対になるように
物語の大ラスで今度はマツジュンが菜々子に問う
という
気の利かせ方が腹立つ
新人作家にありがちな
テクニックないくせに気は利かすみたいな脚本が一番嫌いなんです、僕
(それが初めての脚本ではないけれど
テクニックはないけど、勢いと、台詞の量は異常だった大森美香カバチタレ!”みたいな
何なのこの人!?みたいな新人ショックってもうないんでしょうか)




久々に自分に書かせろ!!と思いました
(嘘嘘、調子に乗りすぎました、、
でも、新人2人で書いてるんだからさ、台詞が対になってる、、
とか誰でも書けるのじゃなくてさ
はっと驚くような
“はっ”とじゃなくても
すこしでも“驚く”展開や仕掛け、考えられるでしょ?
全部カットされたの?)






いつものことながら
最後の最後だめ押しで腹立ったのが
タイトルバック作れや!ボケ!!!ってことです
観た感じ、予算は豊潤そうだったし
オープニングタイトルはまぁまぁ気合はいってたから
あえてのエンドバックなしってことなのか
もしくは
監督が映画監督だからか知りませんが
あんだけ映像が凝ってんのに
タイトルバックがないなんて
そんなもん、僕に言わせたら、テレビドラマじゃねぇ!!!
(映画臭プンプンで、ヘドが出るほど嫌いだった“濱マイク”だってイカしたタイトルバックあったっつんだよ!!)





今期のフジは
これ以外どれも初回がとってもよかったので(ハングリー!はギリ)
アクションが薄まる(で、中身が濃くなる)であろう第2話以降に期待