もう、あざといとしか思えない 「家政婦のミタ」♯4〜♯6


脚本・遊川和彦
演出・石尾純(♯4)、猪股隆一(♯5)、日暮謙(♯6)





このドラマが高視聴率よろしくだからか
日テレだからか
すでに
フジテレビドラマじゃないってだけで
公平な目線で観れないので
僕が何を言おうと、戯言なワケですが



回が進むにつれてあざとくなるばかりで
やりすぎなミタさんに笑えません(最初から笑う話じゃないのかもだけど)



それは
ミタに対する無茶な要求が物語に何の影響も及ぼしてないから
だと思うんですが


例えば
♯4の“わたしを誘拐して!”は、家族達に少し波を起こしたかもしれないけれど
前回の“(ミタさんに)脱げ!”
だったり
“わたしを殺して!”
だったり

ただ予告やラテで釣りたいだけの効果しかなく


脱げ!っつったって
ミタ、つまりは菜々子が脱ぐはずもなく(ほぼ露出なし)
殺して!っつった本人(長女)が
その数分後、もう何事かもなかったかのように、ベッドに横たわって幸せそうな顔してるし



つまりは
その展開がなくても、物語はすすめられるし
その展開によって、登場人物になんの変化も与えないのであれば
そんなシーンいらないわけで
そんな無茶な展開にするにはそれだけの理由付けがないと、ただの釣りドラマなわけで




そういう釣りドラマが僕は大好物なワケですが
僕はこのドラマそういうつもりで観てなかった
つまり
毎回の無茶展開をちゃんと紐解いて、次につなげるドラマだと思っていたので
こうも毎回、中身なく無茶されても
ただただ、あざとい!としか思えないわけで
それに
何か、問題提議するようなドラマなのでは
とも思っていたので
♯6のミタのホラー演出(瞬間移動とか、物が当たってもびくともせずにはね返す)
のように
自らが作り上げたキャラクターを茶化すような演出が
問題提議するようなドラマじゃなく
やっぱり
ミタのスーパーウーマン性を強調するだけのドラマなんだな
って思えて




っていうか
このドラマ
あざといくせして
映像や音楽、キャラ設定が“ポップ”ってのが
僕に違和感を覚えさす一因だと思う
あざといドラマは、下品でなければおもしろくありません





あと
展開はハードなくせに台詞が淡泊だから
いろんな要素を持ち
すこしは深みがでても良さそうな
長女が
ショボい演技力も相まって
全然面白くない



って
それは
このドラマの登場人物達全員に言えることなんだけど



っていうか
遊川先生の描く世界ってどれも
出てくる人達全員
血が通ってるように見えなくって、、



だから
あんまり好みじゃないのかも




来週は
次女の幼稚園を破壊するミタ
でお楽しみください