名前をなくした女神 〜♯5まで


「名前をなくした〜」のおそらく前身である、イジメドラマ榮倉奈々主演「泣かないと決めた日」は
そもそも、いじめを受ける榮倉奈々ちゃんが全然かわいそうじゃねぇ!
ってのがあり
芸達者ないじめサイドの人物描写そこそこに
榮倉奈々要潤のイチャイチャに大半を費やされ
わりと整理されたストーリーラインで、盛り上がりそうな予感がしていたのに、なんだか物足りなさが残ったのだけれど



今回の「名前をなくした女神」は
泣かないと〜で個人的に無駄としか思えなかった“要パート(ラブ要素)”を一切排除、
それぞれの芸達者に、それぞれちゃんとドラマを用意しているし
そのそれぞれのドラマの展開の仕方が実にロジカルで
一歩間違えればただの“釣り”ドラマに陥りそうなストーリーを丁寧にわかりやすく適材適所でみせる手腕は
めんどくさ要素(思想とか哲学とか)を排除した野島伸司のよう
まぁ、つまりは昼ドラ的ってことなんだけど



人それぞれ、観たいドラマ、観たくないドラマがあり
この「名前をなくした女神」も観たって胸くそ悪くなるだけで、おそらく大半の人は“観たくないドラマ”の部類に入るんだろうけれど
胸くそ悪くなろうが何だろうが

イジメ(大人も子供も嫁姑もDVも)
お受験
借金
不倫(しかも二組、一組は二重生活)
セックスレス
チカン
セクハラ、、、


こんだけドラマを用意されたら見応えアリで、ドラマの展開を楽しめる
しかも
基本的に主人公の杏が馬鹿なので笑える
物語序盤に用意されていた
杏に対し異様に執着する尾野真千子が実は、杏の学生時代の友達で、杏はそのことを全くもって覚えてなかった
っという杏のクソエピソードが効いている、うまい
なので、どんなにいい子ぶったところで
そのエピソードが杏の呑気を際立たせ
その呑気によって気分が逆撫でされていく芸達者達、、
主人公なのに、応援できないのは「泣かないと〜」と共通だけれど
応援できない構造がちゃんと“ドラマ”なので
よくできてるな、と



非ロジカルだった春馬ドラマですら気合がハンパなかった演出・西浦氏が担当した4話と5話は、西浦氏の真骨頂といったところで
煽りのかっこよさはもちろん
人間ドラマパートも泣ける演出で
緩急の付け方が上手い





今回
杏の呑気(妊娠してないのに、妊娠おめでとうございますと尾野真千子の変態夫に言ってしまうという壮絶呑気)によって
“友達記憶にない事件”同様、またしても気分を逆撫でされた尾野真千子
しかし、杏の頑張りによって仲直りするも
別件で杏の呑気に逆撫でされた倉科カナ
尾野真千子の変態夫の素性を杏が言いふらしたことにする
という暴挙に出て、、、次週!!(来週は一話冒頭の、幼児誘拐事件に繋がる、、?)
(他、杏はセレブママ木村佳乃も逆撫で、逆鱗に触れ、無視されてます)




てんこ盛り!!!!!!!





来週も楽しみ!