任侠ヘルパー スペシャル

なんて
素晴らしすぎる続編!!


こんなに素晴らしい続編は
2008年 山下智久×長澤まさみの「プロポーズ大作戦SP」以来
「プロポーズ〜」は
連ドラでは上手く落とし込めなかったオチを
特別版にてゆっくり考えました
みたいな
“ズル”をした印象は否めなかったし
ストーリー重視というより
キャラクター勝負みたいなところがあったけれど
何はともあれ、それはそれで素晴らしく
プロポーズ大作戦」はSPも含めて名作
(映像は安っぽいけど)



任侠ヘルパー
権威があるのか、ないのかわからないけど
国際ドラマフェスティバルの優秀賞を受賞したり
(大賞はJINだそうで、、、なぜ、原作モノが大賞?)
続編がつくられるほど支持された理由は


安易なタイトルの割に“本格的”というギャップ
(金曜8時だから金八→本格的 のような)



老人介護という題材ながら
“年寄りに媚びない”


からだと思うのですが


連ドラ版でも平気で老人を
呆けさす
騙す
突き飛ばす
虐待する
死なす

オンパで
導入部はそうでも
オチは手ぬるい他作品とは違い
オチも“やりきれない”パターンがほとんどのこの作品は

“お年寄りは大切に、、”
という
“家族みんなで観れるように”と視聴ターゲットを広げまくって
良くも悪くも“アットホーム”な作品ばかりが作られる
“暗黙のルール”を打ち破る
年寄りへの媚びなさ具合は
みんなに見て欲しいの(ハート)がモットーのフジテレビ的には“頑張った”と言えるもので
だからこそ
“国民的”ではなく
“コア”なファンが多いのでは、、



そんな
年寄りへの媚びなさ具合は
今回も冒頭から容赦なしで

年寄り相手の高額電話相談にハめるわ
老人を孤独死させるわ
ハエがたかるわ
孤独な老人は人付き合いが苦手だからと、
介護施設に入っても部屋に閉じこもるわ
ふたたび高額ダイヤルにはまるわ(ベンガル
極めつけ、
893の典型的で強引な地上げ描写からの
地上げターゲットめがけて、トラックをぶち込む(北村総一朗、死にかける)
超ハードスペクタクルには度肝抜かれました


おじいちゃん、おばあちゃん、家族団欒、クソくらえってなもんで
おじいちゃん、おばあちゃんと触れ合った家庭ではない僕でさえそうなのに
おじいちゃん、おばあちゃん家庭には
身につまされること山のごとし
平気な顔して観れるはずがない、こんな企画、脚本
よくぞここまでやりました



しかも
その老人をいたわらない描写と並行して
連ドラからもつづいていた
夏川結衣の若年性アルツハイマー問題も容赦なし

息子(加藤清史郎くん)を認識できないし、暴れるし
草なぎ剛vs893のケンカに巻込まれ
なぐられて、頭部強打で
のち
死亡

重すぎ!


その他
黒木メイサ宇梶剛士は逮捕
草なぎ剛は最後の死闘で全身包帯ぐるぐる巻き

なにからなにまで
潔いくらいの“重”展開でお腹いっぱい



でも
そんな凄まじく“重い”中に
“魅せる”素晴らしいシーンも多々あり
特に
夏川結衣の死後
草なぎ剛北村総一朗と対峙する場面は素晴らしかった
“踊る3”での、ふざけすぎる北村総一朗に殺意すら覚えていたのに
北村総一朗って演技できる人(あたりまえ)だったと改めて認識
“踊る”はもうちょっと北村総一朗に“演技”させてあげたらどうか
とにかく、スリーアミーゴスでふざければ
ファンが喜ぶと思っているに違いない踊るの馬鹿スタッフはコレを見て次の“4”に向けて頑張ってもらいたい



んでもって
ここぞという絶妙すぎるタイミングで流れる
傑作サントラ(Amazon売り切れ)の
「All My Soul」
これさえ流れれば
草なぎ剛黒木メイサが渡哲也ばりのグラサンをする

半笑いポイントさえも
かっこよくみせてしまうマジカル
これまた
“踊る3”における
どうでもいいとき(テンションが上がらないとき)にかかる
メインテーマ
とは大きな違い
なんで“踊る3”基準なのか、よくわからなくなってきましたが
“踊る”頑張れ!



2ch上では散々な言われようだった“任侠SP”ですが
僕は大満足
ドラマと全く合わない主題歌の後、
加藤清史郎くんが
母が死んで、草なぎ剛と仲良く暮らしましたとさ
みたいな
手ぬるいラストではなく
清史郎くんが孤独になって続編に繋がるかも、、
いや
絶対、続編つくるに違いない!
という
ラストも素晴らしく


僕は
もうこれで終わっても大満足なんだけど
例えば
これが
映画化!みたいなクソ路線を踏んでいったとしても
こんだけのモノをつくってくれたら
僕は喜んで1800円払います
批判なんてクソくらえ!


そんな
大満足だった
古家和尚×池上純哉コンビの作品が
また
木曜観られると思うと、、
フジっ子やめられん!!