2011年 1月期ドラマ 取捨選択
2011年 1月期のドラマの傾向は
フジとTBSがオリジナル
日テレが漫画
テレ朝が激渋
恋愛モノ
刑事モノ
法廷モノ
学園モノ
悪女モノ
と
多彩なラインナップで
昨年は
曲げられない女←→まっすぐな男(タイトルかぶり)
Mother←→八日目の蝉(子供誘拐モノ、題材かぶり)
ナサケの女←→黄金の豚(税金モノ、題材かぶり)
と
かぶり倒しの1年でいたが
今年も初っぱなから
CONTROL 犯罪心理捜査(フジ火9)←→LADY〜最後の犯罪プロファイル〜(TBS金9)
と
題材からタイトルの雰囲気までかぶる
という
幸先の良い1年になりそうです
さて
どれを観るか
スタート日からみていくと
混乱するので
局ごとに分けてみました
スタッフは
テレビぴあを参考にしました
1.フジテレビ
○月9「大切なことはすべて君が教えてくれた」
1月17日スタート、初回15分拡大
プロデューサー・増本淳ほか
脚本・安達奈緒子
音楽・林ゆうき
演出・西浦正記ほか
出演・戸田恵梨香、三浦春馬
結婚を約束した二人の高校教師
しかし男性には女子生徒と過ちを犯したという秘密が…
男性は自分の罪をどう償い
女性は彼の罪をどう許すのかを描く
アッキーの「流れ星」から
月9はチャレンジ枠になったのか
脚本の安達奈緒子さんとは
2002年のフジテレビヤングシナリオの大賞受賞者
だそうで
これがおそらくデビュー作
彼女は大賞を受賞した2002年から今までの9年余り
何をしていたのか
が
一番気になるところですが
あらすじを読むと
なんだか陳腐な恋愛劇が繰り広げられそうで心配
でも
過ちを犯す女子高生が
GOLDの長女、武井咲ちゃんと言うから
俄然、視聴意欲が増します
野島伸司が求めているモノを見事に体現した彼女は
高校教師の桜井幸子、2作目の高校教師、蒼井優以来の
野島伸司界のニューヒロイン
もう一発、野島伸司にたたかれてから
世に出て欲しかったものですが
2作連続で際どい役をやる、武井咲ちゃんサイドのやる気満まんっぷりと
「天才柳沢教授の生活」の演出以来
どうもパッとしない
「コード・ブルー」の西浦正記氏の演出に注目
恋愛モノはおそらく「水曜日の情事」以来だから
あのときのようなキレのある演出を、、
でも
個人的には
「1リットルの涙」「赤い糸」「恋して悪魔」と
学園恋愛モノでは外れなしの
「CONTROL〜」の村上正典氏が月9をやって
もともとはスタイリッシュの極みみたいな西浦正記氏が
「CONTROL〜」をやればいいのに
って
思っていますが
マニアックすぎるからいいや
○火9「CONTROL 犯罪心理捜査」
1月11日スタート、初回10分拡大
企画・鹿内植
プロデューサー・貸川聡子
脚本・寺田敏雄ほか
音楽・井筒昭雄
演出・村上正典ほか
出演・松下奈緒、藤木直人
熱血女性刑事と
超論理的で偏屈な大学の心理学教授が
難事件に挑む
あらすじが完全に「ガリレオ」ですが
枠と演出陣からすると
上戸彩「絶対零度」的な雰囲気か
でも
脚本が米倉涼子「交渉人」の寺田敏雄
今の朝ドラの「てっぱん」にも名を連ねていて
そっちはどうした!
とも思いますが
寺田敏雄×火曜9時×刑事モノ
で
思い出されるのが
今や伝説の
反町隆史×押尾学「ダブルスコア」
無闇な銃撃戦と
無駄にハードボイルド風を吹かす演出が笑える刑事ドラマでした
っというより
いくら刑事モノがうけるからとはいえ
テレ朝のそれには足下にも及ばない
安い刑事枠にしようとするのはやめてもらいたい
ので
ここいらで
フジテレビにしかできない
金ばっかり使うバブリーな刑事モノにしてほしいところ
○火10「美しい隣人」
1月11日スタート、初回10分拡大
プロデューサー・豊福陽子
脚本・神山由美子
音楽・池頼広
演出・今井和久ほか
出演・仲間由紀恵、檀れい
ミステリアスな美女が隣に引っ越してきたことで
平穏な日常を送る幸せな妻が
思いがけない恐ろしい出来事に巻き込まれていく…
どんな意欲的な作品でも
安っぽい画づくりと
バーター上等の主題歌で
B級なパッケージングにしてしまうことでおなじみのMMJ制作ドラマですが
「結婚できない男」あたりからの
「白い春」や
「あしたの喜多善男」、、
僕は嫌いですが
「時効警察」や「熱海の捜査官」など
最近はパッケージング以外は実に上手いドラマづくりをしているMMJ
今回は
「黒革の手帖」あたりから何故か悪女モノしか書かなくなった
脚本家界の2大・由美子の一人(もう一人は白い巨塔の井上由美子)神山由美子氏を起用し
もう昨夏から撮影に入っている
(っというより撮り終えた?)
という超意欲作
僕は彼女の悪女モノより
共テレ(木下高男演出)×神山由美子×中西俊博(音楽)の名作
深田恭子「ファイティングガール」や
水野美紀「初/体/験」のような
爽やかな恋愛モノ
というより
青春モノの方が好きですが
マニアックすぎるからいいや
そんなことより
平凡な主婦(檀れい)の隣に引っ越してくる
ミステリアスな女(仲間由紀恵)の
役名が
“マイヤー沙希”
だそうで
マイヤーって一体ナニジン?
名前からして怪しすぎる!
この出オチみたいな名前からして期待大の
今期、僕が大注目の作品
○木10「外交官・黒田康作」
1月13日スタート、初回2時間SP
企画・臼井裕詞
プロデューサー・牧野正
原作・真保裕一
脚本・古家和尚、池上純哉
音楽・菅野祐悟
演出・西坂瑞城ほか
出演・織田裕二、柴咲コウ
邦人テロ対策室に所属する外交官・黒田康作が
「邦人を守る」という、ただ一つの信念を胸に奔走する
フジテレビ開局50周年記念映画「アマルフィ 女神の報酬」の続編
で
先日、これに先駆けて放送された映画の初放送が9パーと
見事に大スベリでしたが
アマルフィの主人公である黒田康作ビギンズ的な内容も含むらしいので
映画を観ていようといまいと
これを今期観ずしてなにを観る!
こないだ語り尽くした
注目の脚本家もさることながら
織田裕二に柴咲コウという
THEフジテレビなキャスティングなのに
脇は
萩原聖人、草刈民代、鹿賀丈史、香川照之
と
渋すぎる!
踊る3以外の菅野祐悟の音楽は実に優れているし
これが終わったら
夏に再び映画で「アンダルシア」と続くらしい
(アマルフィの次がアンダルシアて、、)
企画に「SP(エスピー)」の臼井裕詞氏がいることと
セカンドディレクターにトレンディドラマの帝王・永山耕三氏(東京ラブストーリー等)がいるので
なんだか少し心配(エスピーの“テレビ”なのにやたら“映画”を意識するつくりが嫌、なのと非トレンディの永山演出はつまらないから)ですが
木曜の夜はコレを観ずしてなにを観るんだ!
誰か言ってみな!!
(マツコ風)
○日9「スクール!!」
1月16日スタート、初回30分拡大
企画・瀧山麻土香
プロデューサー・永井麗子
脚本・秦建日子ほか
音楽・延近輝之
演出・土方政人ほか
出演・江口洋介、西島秀俊
教育について素人の民間人校長が
持ち前の熱血ぶりと真摯な姿勢で
輝きを失った子供たちに夢を与え
事なかれ主義がまん延する学校の危機に立ち向かう
脚本は
大した代表作もないくせになんか偉そう(ブログとか読むと)という勝手な思いこみと
彼のどの作品もつまらない、好きじゃないという理由で
僕の3大嫌いな脚本家のひとりの秦建日子氏
(残りは、「サプリ」の金子ありさと「黄金の豚」の吉田智子←これもまた、中身がない癖に何か偉そう、という勝手な思いこみ)
今、やり尽くされた“学園モノ”をやるというから
何か新機軸があるのだろうと思ったら
新機軸は“民間人校長”だそうで
そこに
散々やり尽くされた“熱血”を織り込むらしい
校長先生が
生徒と関わって学校を変えていくだなんて
なんだか非現実的な気が僕はするから
ここは素直に江口洋介の熱血教師モノが観たかった気もしますが
脚本は秦建日子“ほか”だそうだし
校長だろうが何だろうが
熱血教師モノは鉄板ネタ
「スクール!!」という安直すぎるタイトルからして
「パーフェクトリポート」の二の舞になりそうな気がしますが
「流れ星」に続いて「トイレの神様」からコレと働きまくりのきいちゃんも出ているようだし
要チェックな作品
続きは、明日