月9の10年史THE LAST


もう何の為に振り返ってるんだか不明だけど
ここ1〜2年の混沌からの“流れ星”の飛躍を感じるためにも
放置していた
2009年と2010年7月期までをいい加減プレイバック!!



2009年
1月期「ヴォイス〜命なき者の声〜
出演:瑛太生田斗真
脚本:金子茂樹
演出:成田岳ほか

医大の法医学ゼミに入った学生たちの群像劇風一話完結事件モノ
監察医ドラマと言えば、1998年の超傑作「きらきらひかる深津絵里鈴木京香)」があり
きらきらひかる」は大前提として“死体に先入観を持たない”つまり、死の前後にある“ドラマ”に惑わされない!というのがあったのに対し
「VOICE」はその大前提は一切無視の“ドラマ”重視
解剖結果から得る“ドラマ”なんて、解剖した人の想像でしかなく
死者の“ドラマ”を読み取ろうなんて“監察医の思い上がりよ!”って鈴木京香がキめていたあの頃を知る人にとって、想像だけで突っ走る瑛太なんてタダのクソガキ
そもそも、その“ドラマ”自体「きらきらひかる」の足下にも及ばないし
映像もチープで、瑛太が事件にひらめきを覚えたとき必ずある、一休さんみたいな演出がなんともマヌケだった


4月期「婚カツ!」
出演:中居正広上戸彩
脚本:龍居由佳里ほか
演出:鈴木雅之ほか

主人公が就職のために“結婚する”と嘘をついたことから“婚活”するはめになるというラブコメディ
明らかに煮詰めないまま世に出てしまった超見切り発車ドラマ
脚本家も入れ代わり立ち代わりだったし
鈴木雅之も“絵本みたいな演出”は健在だけど目新しさはなく、寧ろ古くさかった
そもそも、中居正広でコメディっていうのがキツいし、ヒロインが“頑張り屋さん”で“国民理想の妹”然とした上戸彩は意外性ゼロ
その穴を埋めるように配置された、佐藤隆太小日向文世橋爪功風吹ジュンなどの豪華メンバーも生かし切れず
しかも、主題歌がパフィーって…
月9史上初めて一桁を記録した記念すべき作品


7月期「ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜
出演:山下智久北川景子
脚本:大森美香
演出:永山耕三ほか


中野Pの項目で言及


10月期「東京DOGS
出演:小栗旬水嶋ヒロ
脚本:福田雄一
演出:成田岳ほか

エリート(小栗旬)と破天荒(水嶋ヒロ)の刑事バディものに記憶喪失の女(吉高由里子)を絡めた“シリアスコメディ”
シリアスでコメディとは最初の謳い文句からしてちぐはぐ観が否めないが
33分探偵・福田雄一の丁々発止はまあいいが、ストーリーがあまりにも雑
この世界一平和な日本での銃撃戦は違和感ありあり
チャラい担当の水嶋ヒロは何だか肌色が変でチャラいというよりキモい

毎度のようだけど成田岳の演出はいつもチープすぎる
あとEXILEのアルバムの捨て曲みたいな主題歌が気分をいっそう盛り下げた


2010年
1月期「コード・ブルー〜ドクターヘリ緊急救命〜2nd Season」
出演:山下智久新垣結衣
脚本:林宏司
演出:西浦正記ほか

2008年7月木曜劇場で放送され好評だった、フライトドクターたちの医療モノ
全然月9っぽくない題材をわざわざ月9にもって来る(しかも山下智久は前作から1クール置いての月9登板)という荒技を使って、“アて”に来た結果、前作からの伏線も活かせず中途半端に終わってしまった残念な作品
そもそも1st Seasonの頃からドクターヘリを活かしたドラマとは言えず
“救命病棟”との違いを打ち出せなかったのが問題か
っていうか根本的に若すぎる彼らが医者であるってことの違和感が拭えないから
もっと「北の国から」クラスの視野で続編を考えたら良かったのにと思うのだけど



4月期「月の恋人〜Moon Lover〜」
出演:木村拓哉篠原涼子
脚本:浅野妙子ほか
演出:西谷弘ほか

大手家具メーカーの社長とその仲間達(一人はチャイニーズ)が繰り広げるラブストーリー
「CHANGE」「MR.BRAIN」と局の垣根を越えての“スタート時期ずらし”という姑息な手段を使ったキムタクドラマ
初回だけはメインライターの他に、織田裕二アマルフィ」の監督補・池上純哉、「任侠ヘルパー」の古家和尚なども参加し、原作付きなのに、いろんな方面からの圧力によってねじ曲げられたストーリーを、うまく形にしていたのだけど
2話以降のでたらめっぷりは異常
僕の勝手な推測だけど
1話の脚本ができあがっていないまま
2話を撮ったんじゃないかってくらい
1話と2話の整合性がなさ過ぎる
そんなことより
フジテレビとジャニーズが総力を挙げて
上海万博(及び中国)の宣伝に使ったこのドラマ、
それを“THE恩を仇で返す”中国の最近の諸々は、このドラマに関わったいろんな方々をマヌケにさせて悲しくなる
そんなイヤらしい部分がどんどんバレてくる最近のキムタク関連はもうウンザリ(挙げ句の果てには「BATTLESHIP ヤマト」だし)
もうキムタクを開放してあげたらどうか



7月期「夏の恋は虹色に輝く
出演:松本潤竹内結子
脚本:大森美香
演出:澤田鎌作ほか

七光り俳優(松本潤)とワケあり女(竹内結子)のラブストーリー
僕の心の準備が出来ないままに、最近最も売れているとされる嵐初の月9主演ドラマ
何故にあんな好き嫌いが激しく分かれるであろう松潤が人気なのかわからない
っと思っている人が多かったのか
そもそもストーリーが単調すぎたのが
月9史上2番目の最低平均視聴率を獲得
僕は個人的に櫻井君のほうが月9向きな顔立ちだと思うのだけど、彼はなんだかプチジャーナリストみたいになっちゃってるし
僕みたいなおっさんには嵐がわからん!