99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜  第3夜→最終夜

壽賀子天才!


壽賀子の何が天才って
こんだけの大作を書いておきながら
10月から呑気に渡鬼最終シリーズ(しかも半年)をスタートさせていること

それぞれを並行して書いていたかどうかは不明だけど
それにしても
一昨年の今頃も渡鬼を半年書き
続いて昨年7月に「となりの芝生」(リメイクだけど)
年末にはテレ朝で単発SP

なんという余裕ぶっこきババア
少しは落ち着け!


第3夜から最終夜は
もうひっきりなしの“ドラマ”の連続で冗談もツッコミもできない怒濤の展開


収容所におくられた草なぎ一家の生活
日本の疎開先で
案の定、ふせえり杉田かおるにいじめられ、学校でもいじめに遭う妹たち
そして
草なぎ派兵→ヨーロッパ戦線→戦死
次女の壮絶な沖縄戦→生還
長女の広島原爆投下→死去
貴一は切腹
ピン子は割烹着!


とくに
草なぎ剛のヨーロッパ戦線における
戦闘シーンは凄まじかった

ハード大好き福澤克雄の真骨頂というか
ソフトなプライベートライアンというか
金かけまくりというか
CGやらエキストラやら
TBSは人材をちゃんと揃えてくるし、揃ってるなと
とにかく
いろんな液を出しながら熱演する草なぎ剛は圧巻!

壽賀子の長台詞は
監督を信じないから台詞で全部言わせたいんだとか
忙しい主婦が画面を見ずに、ながら観出来るように台詞で全部説明するんだとか
いろいろ理由があるらしいけど

ほぼ台詞がないまま進む戦闘シーンは
壽賀子に頼らない
演出陣の自信とパワーがみなぎっていた


壽賀子も壽賀子で
キャラクター造形とその配置のさせ方は素晴らしく
次々起こる“ドラマ”の連続は、
時に下世話の極みだったりするのだけど
ドラマはドラマチックでなければドラマではなく
そもそも
戦前戦後生きてきた壽賀子の戦争ドラマに
誰が文句を言えるのか


壽賀子のドラマがこんなにも
“ドラマチック”で
戦争ドラマなのに表現が下品すぎるけども
こんなにも“エンターテインメント”に富んでいるとは…
橋田壽賀子ドラマ”と銘打つのって最強なんだなと
壽賀子ありがとう!


そして
アメリカが舞台なのに
“ピン子の割烹着(with三角巾)”が観れるとは…
サービスショットありがとう!(気が利く!!)




でも
やっぱり最後に出てきた現代編のクソガキパートには異常に腹が立ち
同、現代編における岸恵子
タンギングが不自然すぎる
というか
いくら容姿が美老人でも
タンギングの仕方が婆さんなので
台詞が聞きづらい
あと、ヅラが変


5夜連続観た人へのご褒美
TOYOTA、プリウス
当たれ!!!