ヘビーとポップが絶妙 「家政婦のミタ」♯3

脚本・遊川和彦
演出・佐藤東弥



前回まで感じていた憤りとか
トリッキーなのにスタンダードとか言ってる自分を
あざ笑うかのような、第3話にして既に山場のハード展開



このドラマは
崩壊寸前の家庭にスーパーウーマンがやって来て手荒に再生
っていう見え透いた筋書きじゃなく
崩壊寸前の家庭が、ホントに崩壊して再生withスーパーウーマン
ってなノリなんでしょう



だから
前回ツっこんだ
菜々子がボコボコにした子の親はどうした!?
って問題はガヤであり
このドラマで本当に描きたいのは
毎回出てくるガヤを痛快に解決する菜々子のスーパーウーマン性ではなく
家族の崩壊と再生
なわけで
いちいち出てくるガヤを回収しませんよ(焦点がぼけるから)ってなワケだったのね、、


うるせぇ馬鹿はスッコンでろ!と言われているようで(遊川先生に)
シュンとなりました



しかし
激重全面だと
それでも、生きてゆく」なわけで
激重、なのにポップ(菜々子且つスーパーウーマンなところが)ってのがこのドラマの凄いところですよね〜(心なし)



見せ方
って言うか
視聴者の引き付け方が上手いですよね〜



そういえば
2009年の遊川先生の作品「リミット〜刑事の現場2」(森山未來武田鉄矢)は
何処をどう切り取ってもクソ重なのにポップ(鉄矢)ってのが素晴らしかったですよね〜(鉄矢がポップ問題は長くなりそうなので、ポップ→観やすさ→親しみ→鉄矢(金八)ってことで、、、、って余計意味不明ですが)




まあ
何にしたところで
3話にしてもう家庭崩壊で、山場なわけですが
だったら、前回があまりにも突飛で取って付けた感があったので
第2話いらなかったんじゃないかと思うのだけれど
第2話からいきなり家庭崩壊じゃ斬新もなにも展開早過ぎだし
1話でキャラの提示
2話でキャラを誇張
3話で本題
ってんでいいのかもしれませんが
(これこそが、ハード展開を見易くするためのベース作りって意味で秀逸なのですが)



THE色眼鏡の僕は
今回の山場が
視聴率アップの為に、3話か4話目辺りに持ってくる“キスシーン”のような感じに思えて
なんだか
あざといわー
っと悪態つきつつも
今後どうなっていくのか楽しみでもあるし
昨今のドラマ不況に風穴を開けてくれるに違いない
このドラマを観ていると悔しくてたまらないフジテレビ目線になってしまう(タイトルバックないのが日テレクオリティだよね!!とか、何とかして文句言いたがる)自分にファッ○!!!!!