ゲツクニドメノヒトケタ




僕は誰かが視聴率の話をしていると
(そもそも、誰が視聴率の話をするのかとか、そういう根本のマヌケは置いといて)
数字じゃないだろ、中身だろ
っと何だかイヤな気持ちになるのですが
結局、内容よりも何よりも一番視聴率のことを気にしているのは僕なワケで
長年の視聴率データと
視聴率への執着が誰よりも強いという無意味な自意識が
他の視聴率談議を勝手に“浅はか!”と決めつけてしまうのですが
何より、視聴率と番組の中身との関係について
ちゃんと折り合いが付けられない(面白いものが必ずしも数字が良いわけではない)のに、数字が良くってああだこうだ、悪いから何だと言及するのは無駄のなにものでもない(だからこそ、分析のしがいがあるんだけど)
そもそも、視聴率なんて誰も気にしちゃいない
と思うわけで、、






とか
何とか言いながらの


ゲツク第5話9.7%!!



フジッ子の僕にとって
ゲツクっつったら姉さんみたいな存在
若い頃は
ギョーカイでブイブイ言わせ、着々と地位を向上
全盛期は
エレガントで、きらびやかな衣装をまとう、皆の憧れであり、ファッションリーダーだった
その後も、いい歳のとり方してるわねと噂されるレディになり
時々道に迷ったり、荒れた時期もあったけど
なんやかんやで姉さんは別格だった
でも、今
姉さんはババアになった
でも、姉さんはその事実を認めない
姉さんは昔の栄華が忘れられずにいる
昔の蓄えがあるので、お金をかけて繕ってはいるけれど
似合わない服、年齢にそぐわない言葉遣い
どうしても、“昔”に固執して自分らしさを見失っている



でも、そんな姉さんにも自慢があった
それは
視聴率がヒトケタになったことがない
という誰も為し得ていない営業成績



どんなに姉さんがヘタをうっても
20パー、30パー当たり前だった頃の
お客さんがまだ少し残っていた
けれど
それは、あまりにも弱い結びつきで
お客さんの目は年々厳しくなり
面白くない姉さんに付き合ってくれるほど
お客さんは優しくなかった




そして
2009年5月
姉さんは、あせって、寄せ集めて、テキトーになりすぎた挙げ句
初めてヒトケタを記録した
婚カツ!)


姉さんは
何故スベったのか分析しないまま、さらにあせった


タッグを組んだらスベリ知らずのキムラ先輩とも
結局あせって、寄せ集めて、テキトーになって
案の定スベった
月の恋人


ブイブイ言わせていた松本クンともタッグを組んだ
やっぱり何かがズレていてスベった
夏の恋は虹色に輝く


今度は、若いスタッフを入れて立て直そうとした
少し、新しい風が吹いた
昔ほどではないけれど、少し持ち直した
ドロヌマ脱出の糸口をつかんだ、、
気がした
(流れ星)


もう一度若いスタッフで若返りを狙った
姉さんは今までのテキトーを改め頑張った
なりふり構わず頑張った
だけど、その姿は狂っているようにしか見えなかった
滑稽だった
(春馬)



姉さんは正気に戻った
原点に立ち返った
あの頃の私もう一度と言わんばかりだった
しかし、姉さんは前回狂ったせいで一つ大事なことを忘れていた
初めてヒトケタを記録した題材が“結婚モノ”だった
ということを、、、




幸せになろうよ」の第5話は


各人の演技の優劣
キャラクターに共感できるか否か
は置いておくとして
(って、それがドラマの一番の核だけど)


出てくる登場人物達を丁寧に動かしてドラマチックに仕上げていた(BOSSの温水コラボ以外)ので
カトリとメイサの無駄なラブ模様が許せるくらい
お話が面白くなってきたのだけど、、



視聴者が
カトリのモニョリと
仕事を無視したカトリとメイサのラブ模様を
“我慢”してまで観るほど暇じゃないぞと
審判が下されたようなヒトケタ



昔は
面白かろうとなかろうと
天下のすまっぷさんのカトリなら
割と“我慢”してくれたんだろうけれど
最近の人は我慢してくれないからね
って
なんで“我慢”してまでドラマ観なきゃならんのかって話だけど、、、


いや
でもね
いっこうに面白くならずに“我慢”して観た挙げ句の
短い人生の中のワンクール無駄にしたー!
ってのも
“我慢”して見続けた甲斐あったー!
ってのも
テレビドラマの醍醐味



面白いモノも、そうでないモノもいろいろ観て
目の肥えたドラマ視聴者が増えると
今のような
キャスト重視じゃなく
中身重視の世が来る!
はず!!


ってことは
キャスト重視が目立って失敗した今回のゲツクは
良い例になるんじゃないか

スパイラル!!!



まあ
でも
SMAPがゲツクを大きくして
SMAPがゲツクをダメにした
って事実はすごく重要


前期の春馬がヒトケタになっちゃったら
反省よりも何よりも
春馬も、安達さん(脚本家)も、即つぶされてしまう


SMAPはつぶすわけにはいかないし
つぶせないので
反省してもらえるし(ちゃんとしろよ)
リベンジできるパワーがいくらでもある(はず)




とにもかくにも
ヒトケタになったからと言って
妙にテコ入れしないで欲しいし
脚本の古家氏が干されるようなことがありませんように!!!!!!