月9の10年史

2002年

1月期「人にやさしく」
出演:香取慎吾松岡充
脚本:鈴木おさむいずみ吉紘
演出:澤田鎌作ほか

ひょんなことから見ず知らずの男の子を育てることになった三人の青年が繰り広げる変化球のホームコメディ
須賀健太くんはかわいらしかったけども
彼のお父さんをめぐるオチが弱く
題材などはいいのに中途半端な出来となった

4月期「空から降る一億の星
出演:明石家さんま木村拓哉
脚本:北川悦吏子
演出:中江功ほか

一つの事件を発端に知り合ったミステリアスな青年と刑事が織り成す北川悦吏子初のラブサスペンス
超かっこいいBGMに乗せてスタイリッシュに演出されているが
中身はメルヘンチックな台詞で味付けされた昼ドラだった
超豪華な昼ドラだと割り切ると楽しめる

7月期「ランチの女王
出演:竹内結子江口洋介
脚本:大森美香ほか
演出:水田成英ほか

ある洋食屋に舞い込んできた謎の女性と洋食屋の家族が織り成すホームドラマ
再放送されまくりで評判の良い作品だが
個人的に
この作品のP山口雅俊の作品群の中ではやや冒険にかけるというか物足りない印象だった
でも出てくる料理はどれも美味しそうだった

10月期「ホーム&アウェイ」
出演:中山美穂西田尚美
脚本:君塚良一
演出:澤田鎌作ほか

結婚を控えた女性が度重なる災難で家に帰れなくなり全国各地を巡るはめになってしまうというちょっと変わったロードムービー
そそるあらすじとは裏腹に割となコテコテ感動描写に辟易してリタイアしてしまったけど
最終回のオチがすごく洒落ていたのでもう一度観てみたくなったドラマ

2003年

1月期「いつもふたりで」
出演:松たか子坂口憲二
脚本:相沢友子
演出:中江功ほか

前年のヒット作深津絵里主演、恋ノチカラのスタッフ(正確には脚本家だけ)が制作したなんの幼なじみが恋に落ちるというひねりなしのラブストーリー
坂口憲二が売れっ子構成作家という設定がまぬけすぎる

4月期「東京ラブ・シネマ
出演:江口洋介財前直見
脚本:藤本有紀ほか
演出:平野眞ほか

さびれた映画配給会社の(多分)社長と超大手映画配給会社に勤める女性が繰り広げる大人のラブストーリー
大瀧詠一の主題歌は素晴らしかったが大人のラブストーリーとは謳っていたのに外身も中身もとんでもなくチープ
中居正広婚カツ!まで月9の最低視聴率だった

7月期「僕だけのマドンナ
出演:滝沢秀明長谷川京子
脚本:岡田惠和
演出:永山耕三ほか

平凡な大学生がひょんなことからミステリアスな女性と同居してやがて恋に落ちるというコテコテのラブストーリー
冷やし中華を“ひやちゅー”と言ったり大学生のタッキーを“キョン”と呼んだりする長谷川京子が凄まじく寒かった
夏のドラマなのに

10月期「ビギナー」
出演:ミムラオダギリジョー
脚本:水橋文美江
演出:水田成英ほか

八人の司法修習生が毎回一つの議題を議論しながら法律家のとして、人として成長していく様を描いた群像劇
10年の中でぼくが一番好きな作品だけど
アッキーは舞台っぽいからそうでもないといっていた

2004年

1月期「プライド」
出演:木村拓哉竹内結子
脚本:野島伸司
演出:中江功ほか

アイスホッケーを舞台にしたかっちょよくてトレンディな恋愛群像劇
キムタクのさむすぎる台詞竹内結子のぶりっこに腹が立った作品

4月期「愛し君へ
出演:菅野美穂藤木直人
脚本:坂元裕二
演出:水田成英ほか

目が見えなくなる病気におかされた青年と研修医の女性が織り成す難病もののラブストーリー
ストーリーは恥ずかしい感じだったけれど
風景などがとても美しかった

7月期「東京湾景〜Destiny of Love〜」
出演:仲間由紀恵和田聰宏
脚本:原夏美ほか
演出:村上正典ほか

在日韓国人の女性と日本人男性が運命の恋に落ちるというラブストーリー
10年のなかでこの作品が個人的に最低
主人公のメールアドレスが“hontounowatashi=本当の私”と発覚する第一話は伝説

10月期「ラストクリスマス
出演:織田裕二矢田亜希子
脚本:坂元裕二
演出:西谷弘ほか

昔の彼女が忘れられない男性と病に冒された元ヤンキーの女性が繰り広げる東京ラブストーリーを路襲した直球のラブストーリー

東京ラブストーリーの恥ずかしい部分を濃縮したストーリーは全編赤面
裕二の歌うワム!はクリスマス時期は必聴!

2005年

1月期「不機嫌なジーン
出演:竹内結子内野聖陽
脚本:大森美香
演出:澤田鎌作ほか

虫の研究をする研究生の女性と教授のラブストーリー
時間経過を何度も繰り返すストーリーは少々観づらいがそれを補完してくれる最終回冒頭は圧巻

4月期「エンジン」
出演:木村拓哉小雪
脚本:井上由美子
演出:西谷弘ほか

孤児院で育ったレーサーとその孤児院の子供たちとの交流を描いたホームドラマの趣がある作品
木村拓哉の嫌な感じをうまく利用した第一話は素晴らしかったのだけど
どんどんいつもの木村拓哉ドラマになっていった残念な作品

7月期「スローダンス
出演:妻夫木聡深津絵里
脚本:衛藤凜
演出:永山耕三ほか

人生を立ち止まらず生きていた女性と立ち止まったままの男性が恋に落ちる名の通りスローなラブストーリー
王道のラブストーリーをものすごくオシャレにパッケージングしたドラマ
ものすごくオシャレなタイトルバックは必見

10月期「危険なアネキ
出演:伊東美咲森山未來
脚本:金子茂樹ほか
演出:久保田哲史ほか

奔放なアネキと真面目な弟が繰り広げるドタバタ騒動モノ
勢いだけで乗り切った伊東美咲バブルとしか理由がみつからない高視聴率ドラマ

2006年

1月期「西遊記
出演:香取慎吾内村光良
脚本:坂元裕二
演出:澤田鎌作ほか

あらすじもなにも
西遊記
コントみたいなセットと歯に浮く台詞で紡がれたチープな西遊記に仕上がった

4月期「トップキャスター
出演:天海祐希矢田亜希子
脚本:坂元裕二
演出:平野眞ほか

伝説のキャスターとその仲間が繰り広げるバブリーでノスタルジックなコメディ
意外性のない
これでもかの天海祐希が堪能できる
細木数子に途中なんくせをつけられた曰く付き

7月期「サプリ」
出演:伊東美咲亀梨和也
脚本:金子ありさ
演出:成田岳ほか

(多分)広告代理店を舞台にしたオシャレな恋愛モノ
ピークがあっという間にすぎた伊東美咲亀梨和也が主役とあってしょぼくれた仕上がりとなった

10月期「のだめカンタービレ
出演:上野樹里玉木宏
脚本:衛藤凜
演出:武内英樹ほか

音大を舞台にしたハチャメチャな女の子と指揮者を目指す青年のコメディ
連ドラはあんなにめちゃくちゃで楽しかったのに
スペシャルドラマ以降おとなしくなりすぎて残念だった

2007年

1月期「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」
出演:速水もこみち香椎由宇
脚本:大島里美
演出:久保田哲史ほか

中野P編にて言及

4月期「プロポーズ大作戦
出演:山下智久長澤まさみ
脚本:金子茂樹
演出:成田岳ほか

未練がある幼なじみの結婚式に出席したことで起こるタイムスリップものの青春ラブストーリー
毎回のタイムスリップする工夫のなさや最終回の賛否などいろいろツッコミはあるが
タイムスリップした先のストーリーはとてもよくできているので懐かしく甘酸っぱい気持ちになれる良作
続編のスペシャル版で最終回の補完が出来る
これもまたよくできたスペシャルだった

7月期「ファースト・キス
出演:井上真央伊藤英明
脚本:井上由美子
演出:武内英樹ほか

余命いくばくかの少女とその兄たちのラブストーリー
初回21%の視聴率が2話で14%まで落ちた
印象の薄いドラマ

10月期「ガリレオ
出演:福山雅治柴咲コウ
脚本:福田靖ほか
演出:西谷弘ほか

天才科学者とその科学者に事件の助けを求める女性刑事のミステリードラマ
最終回のハリボテが伝説