流れ星 #1の追記

シンプルで美しい演出と
若々しい台詞が織りなす良作!




もう
上戸彩には見飽きていました
最近の“キムタクドラマ”と似た
着せ替え人形みたいに次々と
単純なキャラクターを掛け合わせては
定型のドラマに当てはめていくような
意外性がなく
つまらないドラマばかり


かつて
金八先生で脚光を浴び
リメイク版「高校教師」のヒロインを演じていたあの頃は
ルックスよりも演技の部分を強調していた印象があったのに

いつのまにか

かわいらしいルックスだけを強調する
アイドルのような存在になっていた
だから
何をやっても木村拓哉
と同義の
何をやっても上戸彩
そういう意味で
なんだか
上戸彩を見飽きた気分でいっぱいだったのです



それが
流れ星
にて梨紗を演じる上戸彩
演技派よろしくだったあの頃を彷彿とさせる
というか

むしろ
最近の森田剛やらEXILEやらの
なんやかやのスキャンダルが
いいフィルターとなって
人生に絶望し悲哀する演技に
より深みが増し
“見飽きたいつもの上戸彩
では全くなかったのです


この間までやっていた
NHK「10年先も君に恋して」を見ていた人は
何で今度は風俗嬢なんかに…と思い

自分も含め
いいの思いついた!
みたいに
北乃きいの方が風俗嬢だろ!
とクソつまらないツッコミをする人多数ですが


ここへ来ての

“風俗嬢が上戸彩


むしろ
必然


運命

のような
気さえします

それだけ
今回の上戸彩
新しい魅力でいっぱいなのです



そして
いままで
散々心配してきた
中野P

これまで
不幸をやたら盛りたがる
という
イヤな感じのストーリーを
音楽や撮り方で
イヤな感じに煽っていた演出と比べ

今回は
海辺を走る自転車
病院の屋上
夜の水族館
水槽のクラゲ…
などなど
美しい映像が
彼が用意したであろう
たくさんの“盛りアイテム”を
うまく融和してくれるし


月9にありがちな
どう見ても
おしゃれすぎる!
金持ちの家!
ではなく
妙に生活感のある台所やリビング
家族たちの自然な会話のやりとりが
まさにそこにいる
生きている家族のようで

最愛の娘、妹のために
必死になる登場人物たちにより共感できる丁寧な演出は

ラストフレンズにおける
“警察呼べよ!”に代表される
ディテール無視
センセーショナル重視の
“ありえなさ”
が全くない
素晴らしい演出


今回の
イヤな感じ要員の
悪兄貴、稲垣吾郎が登場する場面も
妙にカメラで煽ったりしないところが好感


中野Pは
本当はこういうのがやりたかったんじゃないかってくらい
今までの
ダメっぷりを払拭している


んでもって
アッキーがどこをどう書いているかは
わからないけれど
脚本について


初恋クロニクル
の時もそうだったように
かわいい女子高生たちには
アッキーの台詞がよく似合う!

特に
初恋〜にも出ていた
研音超イチオシ
川口春奈ちゃんは(未成年はちゃん付け)
アッキーの台詞がはまりすぎる
座付きか!


全体も
重いシーンと
明るいシーンのバランスがとても良くて
明るいシーンはイヤな部分の救いになる


台詞の一つ一つがとても瑞々しく
軽快な語り口だから
どこを切り取っても飽きずに観れる

すごく心配していたけど
中野Pに押されることなく
十分にアッキーらしく
連名ではあるけど
アッキーの存在証明が出来たように思います

月9新世代誕生の予感がしました


ドラマの縦軸がしっかりしていそうなので
来週以降も
ものすごく楽しみです!


アッキー楽しいドラマ期待してます!

余談ですが
こんなにどっぷりはまった月9第一話は「ガリレオ」以来です